リスケで設備資金が調達できず、好機の逃しかけた2代目社長
投稿日 2019年1月23日
業種:製造業
売上高:6億5000万
従業員:30名
担当企業様の背景
相談を受けた4年前は年商4億5,000万円の企業でした。引き継いだばかりの2代目社長は業界未経験で、しかも2億8,000万円の借入金がリスケ状態。
設備投資をしたくても銀行から新たな融資が受けられない状態でした。
そしてリスケを起こした原因は税理士からの「借入金を短期で借り換える」と言うアドバイスでした。
実施した対策
・付き合うべき銀行を指南
この企業様はメガバンク2行から融資を受けていました。企業規模からみて付き合うべき銀行は地元の信用金庫か地銀であり、その理由も含め社長に説明しました。そして積極的に営業に来ている信用金庫に、リスケ解消の提案をしてもらうように社長に折衝いただきました。
・固定費の削減
社長はありとあらゆる固定費の削減をされていました。私は社長に役員報酬を下げる提案を致しました。社長もそのお考えがあったようで、「役員報酬を半分に下げる」と言われました。その社長に私は「社長の生活に支障がないまで役員報酬を下げて下さい」と依頼しました。そのから一気に社長の改革へのスイッチが入りました。
・生命保険の最適化
先代の社長からお付き合いがあった保険会社でご加入されていましたが、貯蓄性の商品が多く、財務を圧迫していたため、全て掛け捨ての保険に切り替えていただき、年間100万円を超える固定費削減に成功しました。
現在の状態
信用金庫2行により、リスケされていた2億8,000万円全額の借り換えに成功しました。その結果、新たな設備資金の調達もされました。
また、キャッシュフローも安定してきたため、生命保険は掛け捨ての商品から貯蓄性の商品に再度切り替えられ、内部留保の増加に取り組んでいらっしゃいます。